バンフから車で30分ほどの街「キャンモア(Canmore)」。同じロッキー山脈のふもとにありながら、バンフとはまた違う山々が見える、落ち着いた雰囲気の街です。
今回は2泊3日、ほぼ実質1日というコンパクトな滞在でしたが、車なしでもグラッシー・レイクとハ・リング・ピークの登山、街歩き、ローカルなグルメまで楽しめました。今回は、その全行程と、体力に自信がある人向けの「車なしでハ・リング・ピークまで行く方法」を詳しく解説します。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。訪れる前に最新の情報をご確認ください。
キャンモア滞在はたった1.5日!全体スケジュール
まず今回の日程感を共有します。「短い滞在でもこんなに楽しめる」という参考になれば嬉しいです。
- 1日目(夕方到着):バンフからキャンモアへ移動 → The Grizzly Paw Taproomでビール
- 2日目(まる1日):グラッシー・レイク&ハ・リング・ピークをトレッキング
- 3日目(午前だけ):ロッキーマウンテンベーグルで朝食 → Eclipse Coffeeでコーヒー → 街を少し散策 → FlixBusで空港へ
登山の日以外はかなりゆったりしたスケジュールですが、それでも「バンフとは違う山の景色」「キャンモアらしいローカルな雰囲気」をしっかり味わえました。
1日目:バンフから移動して、まずは1杯
バンフ市内から乗り合いのRoam Transitで、キャンモアへ移動しました。到着した頃には夕方になっていたので、この日は宿にチェックインしてから、ビールを飲んで終了。
The Grizzly Paw Taproom(地ビール)
キャンモアといえば外せないのがこちらのブルワリー。長い1日の締めくくりに、地元産のクラフトビールで乾杯しました。大人気で常に満席でした。美しい山々を見ながらテラス席でいただくのがおすすめです。

2日目:グラッシー・レイク&ハーリング・ピーク登山
この日がキャンモア滞在のハイライトです。正直に言うとかなりハードな1日でしたが、体力に自信がある方なら車なしでも十分に挑戦できます。実際に歩いたルートを解説します。
ステップ①:無料のRoamバスでグラッシー・レイクの登山口へ
キャンモアの市街地から、Roam TransitのRoute 12(Palliser/Grassi Lakes)に乗れば、グラッシー・レイクの駐車場(登山口)まで直接アクセスできます。このルートは5月中旬〜9月中旬の夏季限定・運賃無料で運行しているので、車がなくてもここまでは全く問題ありません。
⚠️ 注意点
バスの本数が少ないです。帰りの時間をバスの時間を事前に把握しておきましょう。

ステップ②:グラッシー・レイクを散策
登山口からは、なだらかな「アッパートレイル」と、階段や滝がある「インタープリティブトレイル(ロワートレイル)」の2択があります。私は行きに景色の良いロワートレイルを、帰りは緩やかなアッパートレイルを使い、2つのルートを楽しみました。
絵画の世界のようなエメラルドグリーンの美しい湖が本当に見事でした。湖のほとりに座ってぼーっと水面を眺める時間はとても贅沢でした。陽が差し込むとますます綺麗なので、天気の良い日を狙っていくのがおすすめです。



ステップ③:ハ・リング・ピークへ向けて縦走
ここからが本番です。グラッシー・レイクからさらに奥側方向へ階段を上がるとクライミングエリアがあります。その先に進むと「ホワイトマンズ池」方面へ抜ける道があり、その池の真横を通りながらHayway 742をずっと歩いて進むと、ハ・リング・ピークの登山口(ゴートクリーク・デイユース エリア)に到着します。グラッシー・レイクから片道約25分です。
ほとんどのガイドサイトでは「ハ・リング・ピークは車必須」と書かれていますが、グラッシー・レイク経由で歩いて向かうルートを使えば、車なしでも到達は可能です。ただし、
- バス停からグラッシー・レイクの往復だけでも約3.5km
- そこからさらにハーリング・ピークの登山口まで移動(往復約50分)
- ハーリング・ピーク自体も往復約7.6km、しかも急な登り
と、トータルではかなりの距離・体力を使う1日になります。私は十分な水・行動食を持って挑みましたが、結構きつかったです。健脚な方、1日がっつり歩く体力に自信がある方向けのプランとしておすすめします。
⚠️ 注意点
- このエリアはクマの目撃情報もあるエリアです。クマよけスプレーの携行をおすすめします
- 天候が変わりやすいので、レインウェアと防寒着は必須です
- 携帯の電波が入らないエリアが多いので、事前にオフライン地図を準備しておきましょう
頂上付近からの景色は、バンフの山々とはまた違う迫力があり、絶景でした。「バンフだけで満足せず、キャンモアにも足を伸ばしてよかった」と心から思える体験でした。頂上まで行くとキャンモアの街並みが見られるそう!私は高所恐怖症(笑)なので、真上まで行けず、見ることができませんでしたが、安全に気をつけて是非美しい景色を見てみてください!








3日目:朝だけ満喫して、空港へ
お昼過ぎの便で帰国だったため、3日目は朝の数時間だけの滞在でしたが、それでも十分に「キャンモアらしさ」を味わえました。
ロッキーマウンテンベーグル(朝食)
登山の疲れが残る中、モチモチのベーグルでしっかり栄養補給。ボリュームがあり、朝から歩き疲れた体に染み渡る美味しさでした。ただ、大人気でとても並ぶのでベーグル好きではない方は他のお店で朝食を取るのがいいと思います。


Eclipse Coffee(コーヒー)
食後は近くのEclipse Coffeeでゆったりコーヒータイム。地元の人にも人気のカフェで、旅の最後にほっと一息つくのにぴったりの場所でした。
FlixBusで空港へ
最後はFlixBusに乗り、キャンモアから空港まで直接移動。乗り換えなしで空港まで行けるので、荷物が多い日でも移動がとてもスムーズでした。
宿泊情報:Canmore Downtown Hostel
今まで数々のホステルに泊まってきましたが、Top3に入る最高のホステルに巡り合いました!
良かった点
- 綺麗:清潔感があり、共用部分もしっかり手入れされている。
- シャワー・トイレが豊富:数が多いので、人の時間を気にせず使える。
- 窓からの景色が最高:部屋の窓から見える山が美しく、共用エリアの大きなガラス窓からは山がバーンと視界いっぱいに広がる贅沢な眺め。
- キッチンが広い:自炊派にも快適な設備。
- プライバシーが確保できる:ベッドのカーテンが全方位についており、ホステルでもしっかりプライベート空間を作れる。
- バンフより安い:私が泊まった5月下旬は1泊約5,000円と、バンフのほぼ半額
「バンフより宿が安く快適」というのも、キャンモアに滞在する価値を感じたポイントの一つです。


キャンモアの街を楽しむ
登山だけでなく、キャンモアは普通に街を歩くだけでも十分に楽しい場所でした。
Safeway Canmore:お土産探しにも便利なスーパー
スーパーは日用品の調達だけでなく、お土産探しにも大活躍しました。カナダらしいメープルキャンディや、メープルシロップなど、ばらまき用のお土産にもちょうど良いものが色々見つかります。空港の土産物屋より値段も手頃なので、時間があればぜひチェックしてみてください。
街歩きが楽しい
キャンモアは、これといった観光名所を巡らなくても、ただ歩いているだけで気持ちがいい街でした。街を流れる川沿いには散歩道が整備されていて、ところどころにベンチも置かれています。何をするでもなく、ベンチに座って雄大な山と川の景色をぼーっと眺めるだけの時間が、旅の中でも特に贅沢なひとときでした。


タコスとビールで乾杯:Cabeza Grande
キャンモア滞在中に立ち寄った(店名)では、タコスとビールをいただきました。登山で疲れた体に、キンキンに冷えたビールと食べ応えのあるタコスが染み渡りました。

番外編:Subwayで「ロール」を発見
街歩き中に立ち寄ったSubwayでは、日本では見かけない「ロール」タイプのメニューを発見。海外のSubwayならではのラインナップに、ちょっとした異文化体験ができました。地味に旅の記憶に残る出来事です。

まとめ:短時間でもキャンモアは行く価値あり
正直、当初は「バンフだけで十分では?」とも思っていましたが、実際に行ってみるとキャンモアはバンフとはまったく違う魅力がありました。
- バンフより落ち着いた、ローカルな雰囲気の街並み
- グラッシー・レイクやハ・リング・ピークなど、バンフ側では見られない山の表情
- 車がなくても、無料のRoamバスをうまく使えば本格的な登山にも挑戦できる
たった1.5日というコンパクトな滞在でも、「来てよかった」と思える濃い時間を過ごせました。バンフ観光と合わせて、ぜひキャンモアにも足を伸ばしてみてください。

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