ティラナ完全ガイド|観光・ホテル・アクセスまとめ

行ったところ

「アルバニアってどんな国?」「ティラナって何があるの?」
そんな疑問を持つ人に向けて、実際にティラナを訪れた筆者が観光スポット・ホテル・空港情報までを徹底レポート!
本記事を読めば、ティラナ旅行の全体像がつかめます。

ティラナってどんな街?

アルバニアの首都をざっくり紹介

ティラナはアルバニアの首都で、人口は約50万人。ヨーロッパの中でも比較的物価が安く、こじんまりとした都市です。
観光名所は決して多くはないものの、治安が良くて歩きやすく、アルバニア旅行の出発・帰着点として便利な街です。

アルバニアの国旗に描かれている「スカンデルベグの鷲」になっている信号。

カラフルな建物が印象的

ティラナの街を歩いていると、目を引くのがカラフルな建物の数々。

この色彩豊かな街並みには、実は深い背景があります。かつてアルバニアは、ヨーロッパで最も閉ざされた共産主義国家のひとつで、人々の生活は厳しい監視下に置かれていました。その暗く息苦しい時代からの「解放」を象徴するように、街を明るい雰囲気に変えようという願いが、この色使いに込められているのです。

カラフルなティラナの街並みは、ただのおしゃれではなく、過去を乗り越えようとする市民の強い意志と、未来への希望が反映された風景でした。

ティラナの観光スポット|1日でまわれる見どころを紹介

今回紹介する観光スポットは比較的近くにあるので、全て1日でまわることが可能です。無料のシティガイドツアー(英語)もあるので、上手く活用するとより効率的に観光ができると思います。

スカンデルベグ広場(Skanderbeg Square)

ティラナの象徴、スカンデルベグ広場はアルバニアの国家的英雄スカンデルベグを讃える約40,000㎡の広大な市民広場。

中心には11 mのスカンデルベグ像が君臨し、その周囲には国立歴史博物館、モスク、文化宮、オペラ劇場など文化施設が集結します。

2017年には歩行者のための公共空間として新生し、色とりどりの石畳、100以上の噴水、緑あふれるミニパークが魅力的です。

いつ来ても多くの人がおり、市民に愛される憩いの場であることを感じました。

エタヘム・ベイ・モスク(Et’hem Bey Mosque)

このモスクは、1790年代に建設を始め、1819年頃に完成したアルバニアの中で最も歴史価値の高いイスラム建築のひとつです。

社会主義時代には宗教活動が制限されたためこのモスクも閉鎖されていましたが、歴史的価値は認められ、1960~70年代に修復作業が行われました。

1991年、約1万人の市民が共産政権の制止を破ってこのモスクに集まり、宗教の自由復活の象徴的な出来事となりました。2018年には更に修復され、美しい姿を取り戻しています。

モスク内部やポーチには、木々・滝・橋などの幻想的な風景画が描かれており、その多くは想像上の風景。歴史と芸術の両面から見ても魅力的なスポットです。

国立歴史博物館

アルバニア国立歴史博物館は、国内最大かつ最終用の歴史博物館です。

先史〜共産主義の恐怖、マザー・テレサまで約5,000点のコレクションが、8つのテーマ別パビリオンで展示され、アルバニアの歴史を学べる博物館になっています。

象徴的なのは入口を飾る大きなモザイク壁画「アルバニア人民」。先史から現代に至る13人の英雄たちが大迫力で描かれています。

残念ながら現在、2024年3月~2028年3月まで全面改修中で入場ができません。モザイク壁画の見られるので、是非目の前まで行ってみては?(完成したら絶対に訪れたいです!!!)

ピラミッド・オブ・ティラナ

ティラナの中心に位置する「ピラミッド・オブ・ティラナ」は、かつて独裁者ホッジャの博物館として建てられた建物。

共産主義崩壊後は放置された時期もありましたが、2023年に大胆なリニューアルが行われ、今では若者と観光客が集う開かれた公共空間へと生まれ変わりました。

建物の斜面には階段が設けられ、登ったり、滑ったり、自由に過ごすことができます。内部や外周にはカラフルなコンテナボックスが並び、カフェや学習施設、ワークショップなどが点在します。思ったより商業施設は少ないので写真を撮るスポットとして訪れるのが良いでしょう。

かつて独裁者ホッジャを讃える記念博物館として建てられ、崩壊後はボロボロに。しかし今では、市民が登って遊べる“自由の象徴”へと姿を変えた──屋上からティラナの街を一望しながら、アルバニアの過去と未来へ思いを馳せた瞬間でした。

正面。かつては独裁者の博物館だった。

カラフルな内装。テナントはあまり入っていない。

光が柔らかに差し込むつくりである。

屋上に行けばティラナの街並みを一望できる。かなり急な階段なので注意。

ティラナレイクパーク(Tirana Lake Park)

ティラナ滞在中に自然を感じたくなったらこちらがおすすめ。

広大な人工湖を中心に、森林や芝生、ジョギングコースが整備されており、お散歩にぴったりな公園です。芝生の上でピクニックをしたり、湖畔のカフェでひと休みするのもおすすめ。

中心部から徒歩約20分でアクセスできます。ここでゆったりした時間はアルバニア旅行の中でも忘れられない時間になりました。

湖の周りを散歩するのが最高。ベンチに座ってぼーっとするのも良い。

公園内にはカフェもある。

ナマズギャモスク(Namazgja Mosque)

このモスクは、2024年10月にオープンしたバルカン最大級のイスラム礼拝堂。

オスマン様式の壮大なドーム&ミナレットが印象的で、収容人数は最大1万人の大きめなモスクです。一方で、外観が「イスタンブール調すぎる」と指摘する声も(確かにブルーモスクによく似ています)。

ティラナの中心エリアにあり、アクセスも便利です。

新しいモスクはあまり目にする機会がないので新鮮な気持ち。

モスクの隣の建物の壁画。色が好き

パザリ・イ・リ(Pazari I Ri)

新市場という意味のPazari I Riはティラナ旧市街の東に位置する歴史あるマーケット。

1931年に開設された後、2015年〜2017年にかけて大規模改装が行われ、色とりどりの建物、屋根付き市場、イベント広場が揃う多機能スペースに進化しました。

地元産の果物や肉・魚屋さん、カフェやレストランが並びます。市場自体はこじんまりとしていますが、周りのカフェやレストランの雰囲気がとても良く、ゆったり食事やワイン、コーヒーを楽しむのに最適です。

アルバニア国旗がデザインされたお土産が並

お土産屋さんが多い。

ティラナ旅行に必要な日数は?|1〜2日あれば十分

観光スポットがコンパクトにまとまっているため、1日あれば主要スポットを巡ることができます。

ティラナの北側に位置する都市「クルヤ」に訪れたり、ゆったり過ごしたい場合は2日間滞在するのがおすすめです。

また、空港のあるティラナは他の都市への移動の出発点になります。移動前にティラナ中心地へ立ち寄り、ついでに観光をするのにも最適です。

宿泊エリアのおすすめ

以下の地図を参考にしてみてください。
個人的にはショッピングモールの近く、空港へのバス停近くがおすすめです。

スカンデルベグ広場周辺:観光・移動に便利な中心エリア

飲食店や観光スポットが集まる旅行に便利な地域です。空港までのバスの発着地やデパート(Toptani)も近く、快適なティラナ滞在になること間違いなし。

このあたりにはインターコンチネンタルやザ プラザ ティラナなど高級ホテルが立ち並びます。アルバニアは物価が安い国であり、高級ホテルも安めです。

Blloku地区:飲食店が多く、夜もにぎやか

ティラナ中心部、スカンデルベグ広場から南西に徒歩10〜15分ほどの飲食店が立ち並ぶエリアです。

おしゃれなカフェ、レストラン、バー、ブティック、ホテルが集まる「若者と観光客に人気の流行発信地」として近年人気なエリアです。

近くにはマリオットやシェラトンホテルがあります。

実際に泊まったホテルの感想とレビュー

筆者が宿泊したのはStarlight Hotel
清潔感があり、スタッフもフレンドリー。3人部屋の素泊まりで1泊約ユーロ(ひとり2,500円!)。Wi-Fiも安定していました。

スカンデルベグ広場まで徒歩約10分で中心地へのアクセス抜群。周囲にはカフェやレストラン、スーパーもあり、とてもおすすめのホテルです。

外観。

シンプルな内装。寝るだけならこれでOK。

水回りも綺麗。

空港から市内へのアクセス

ティラナ国際空港(TIA)から市内中心部までは約30〜45分。
LU-NAバス(Rinas Express)が400レク(約4ユーロ)と安価で便利です。
60分間隔で運行しており、スカンデルベグ広場近くに到着します。

バスへの乗り方は簡単。ティラナ空港を出て駐車場側に進んでいくとバス乗り場があります。行き先を確認し、乗車前に運賃を払います。カード払いも可能です。あとは時間が来るのをバスの中で待つのみです!

タクシーやUpë(アルバニア版Uber)も利用可能です。

ティラナ空港(TIA)情報

ティラナ空港「Air Lounge Tirana」利用レポート

ティラナ空港にはAir Lounge Tiranaというラウンジがあります。
Priority Passや一部のクレジットカードで入場可能です。軽食・ソフトドリンク・アルコール類が提供されています。

嬉しいのがアルバニアワインやビールが飲めること!料理の種類も多いです。こじんまりとした空港なのでゆったり過ごせます。

アルバニアワインは赤と白と両方ありました。

温かいお料理もあります。手前はアルバニア名物のパイです。

アルコールに合うおつまみ沢山でついつい飲み過ぎてしまいますね。

奥はソファー席になっています。

ティラナ空港に発着する航空機の特徴とは?

ティラナ空港に発着陸する機体は小型のものが多い印象でした。

実際に私が乗ったのはウィズエアーとLOTポーランド航空。どちらも100席ほどの小さな機体でした。

×列の機内に乗るの久しぶり。

まとめ|ティラナは短期滞在向けののんびり都市

ティラナは1〜2日の滞在で十分楽しめる、コンパクトで落ち着いた街です。観光都市というより、のんびり歩いて過ごすのに向いています。アルバニア旅行の拠点として活用するのがおすすめです。

ルリッシュト・イズメール・キーマリ(Lulishte Ismail Qemali)公園にて。
これは地下シェルター。戦争の跡が残るこの街は、ただ楽しいではなく、色々考えさせられる滞在だった。

よくある質問(FAQ)

Q. ティラナって何が有名?
A. スカンデルベグ広場やピラミッド、共産時代の建築など。

Q. ティラナの治安は?
A. 比較的安全で、夜も一人歩きが可能な場所が多いです。

Q. 英語は通じますか?
A. 観光地やカフェではほぼ英語が通じました。

Q. ティラナは物価が安いですか?
A. カフェや交通はかなり安く、ヨーロッパの中でもコスパ良好です。

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